(08)
「これね、真名ちゃんへのお土産だったと思うの」
あの日、喪服を着た彼のお母さんから貰ったのは、だっさいデザインのタペストリー。確かにお土産渡してるの、クラスメイトでは私以外見たことなかったなあ。まあ、相変わらずセンスがないな、とも思ったけどさ。
「家でもね、真名ちゃんの話をよくしてたのよ。ほら小学校の時……真名ちゃん夏祭りでこの近くの神社に遊びに来たでしょ。あの時貰ったおもちゃの指輪、まだ大事に家の鍵に着けてたのよ」
その妙な真面目さはもっと別の所で使って欲しかった。学校じゃちょっかいばっかりの癖に……。関心?を二周半くらい通り越してドン引きした。
「真名ちゃんがよければ、『骨上げ』、一緒にやってくれると嬉しいな。あの子と一番長く過ごしてたのは……真名ちゃんかもしれないから――」
ああ。
17歳で亡くなったら、そうも、なるか。
……なんて頭で納得する前に、身体が意味を理解して視界が歪んだ。
同じく泣き始めた彼のお母さんの前で、私は少し躊躇しながらも。
「分かり……ました。……私で、よければ」
そう頷いた。頷くしかなかった。
それがつい1週間前の話。
あの日、喪服を着た彼のお母さんから貰ったのは、だっさいデザインのタペストリー。確かにお土産渡してるの、クラスメイトでは私以外見たことなかったなあ。まあ、相変わらずセンスがないな、とも思ったけどさ。
「家でもね、真名ちゃんの話をよくしてたのよ。ほら小学校の時……真名ちゃん夏祭りでこの近くの神社に遊びに来たでしょ。あの時貰ったおもちゃの指輪、まだ大事に家の鍵に着けてたのよ」
その妙な真面目さはもっと別の所で使って欲しかった。学校じゃちょっかいばっかりの癖に……。関心?を二周半くらい通り越してドン引きした。
「真名ちゃんがよければ、『骨上げ』、一緒にやってくれると嬉しいな。あの子と一番長く過ごしてたのは……真名ちゃんかもしれないから――」
ああ。
17歳で亡くなったら、そうも、なるか。
……なんて頭で納得する前に、身体が意味を理解して視界が歪んだ。
同じく泣き始めた彼のお母さんの前で、私は少し躊躇しながらも。
「分かり……ました。……私で、よければ」
そう頷いた。頷くしかなかった。
それがつい1週間前の話。