Eno.803 進士 崇之

ジョリジョリバリカンヘッド

7/7(金) 夕方 
山岳部部室・丸刈りを終えて


先輩:『山小屋バイトで頭刈っといた方がいい理由は三つある。』

「まずは水とか石鹸の使用量が減るんすよね。」



先輩:『おう。客商売である以上清潔にはしないといけないし、山小屋に風呂はある……けど、水も限られてるからな。
    顔を洗うついでに頭も洗えるのは便利だぞ。』

先輩:『そして次、帽子が凄くフィットする。
    おまけに蒸れにくい。髪伸びてる時に帽子被るのが嫌になるくらいだ。』

「帽子っていつも頭が蒸れてあんまり好きじゃないんすよね。
 こんだけ刈ったらだいぶ変わるかな。」



先輩:「被り心地の良さに感動するぞ。そして最後、ネタになる。

ネタになる。」



先輩:「これ案外大事なんだよ。お客さんと接する以上話題はあった方がいいし、触り心地もいいし。
   結構子供の面倒見る事もあるからな。一泊中に体調が怪しくなった子とか。
   具合も良くない、山頂もいけない。そんなテンションだだ下がりの子供のための最終兵器がこの
   ジョリジョリバリカンヘッドだ。」


ジョリジョリバリカンヘッド。」



先輩:「いや、ほんとに相手が塞ぎ込んでる時とか、正攻法が効かない時にはこれに頼ることになるからな?
    使う時は恥じらいを捨ててジョリジョリバリカンヘッドって言うんだぞ。」

「う、ういす……」(流石にその技名は言わないかなあ……)