Eno.890 如月 静空

夢を見た

 目を開くと、灰色の壁と床があった

「異世界の技術の結晶」
「最高傑作」
 白衣の大人達が口々に私の事をそう呼ぶ

 私にとってそれは、もう見飽きた光景だった

 大人達は決まって「つくりもの」の研究をしていた
 つくりものは色々いて、
 人の姿を保っているものや保っていないもの
 魔力を注がれて崩壊したものがいた

 それらはいつも大人達にいじめられてて

 いつも母さんが助けに来て
 いつもその衝撃で反乱が起きた

 そんな日々が、外を出てから五年くらい続いた

 助けた後、母さんはいつも
 泣きながら「ごめんね」と言っていたのを覚えている