Eno.518 キリガヤ

隠した日記

家族のこと。


このシマがどんなシマなのかわからないけれど。
もしも、ここが異界だったとしたら。

家族は俺のこと、心配してくれているかな。
……俺がいなくなったってこと、気付いてくれるのかな。

じじ様とばば様は気付いて、心配してくれると思う。
だって俺の師匠で、立派な退魔師なんだから。
でも父さんと母さんと、弟は────。


弱音なんて吐きたくないから、この話はおしまい。
ここのみんなはいいひとだし、なんだかんだで楽しいし。
船が来れば帰れるのなら、それまで頑張ればいいから。
ちゃんと、帰れるはずだから。


だからこの話は、おしまい。