Eno.727 千影マオ

2day-1 mao


渡さん、不思議な人でした。
ワタル君と何か関係があるのでしょうか。

……そう言えばあの物腰、それなりに古い時代の物でしたね。


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セキ君とイラノン。
二人はなんだかんだ言って仲が良さそうだ。

私が木材の調達と調理……と言っても切って焼くのが精々だが。
人数分ともなると時間と資源が幾らあっても足りない。

だが、これから場所を取る資源も増えるだろう。
釣果の無い日や、出歩けない日に食べ物が枯渇するのも防ぎたい。
二人には今のうちに倉庫の増築を頼んだ。

私も頑張ってひと棟建てたが、なかなかの重労働だった。

今も二人はなんだかんだで……協力……。
うん、協力をしている。

出来上がった暁にはご飯ぐらいは用意しておかねば。


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空気が重たい。

あの駄猫は思ったより勤勉に働いている。

見かけるときはいつもだらけていて、口ばかりよく回すが、食材も燃料も多めに持ってくる。
自分は一つで良いとばかりに残りは置いていく。

……環境だろうか。
事務所でだらけきっていた猫とは違う一面でも出てきたのだろうか。

じっとりとした空気。

あの駄猫は。ソウは。

雨の中でも探してくるのだろうか。

…………布と、ビニールシートがあったはず。

どんくさい生き物の、両手が塞がらないように。

雨に濡れ、風邪をひかないように。


……働いた分の、報酬があるべきです。