旅日記/2
しばらく共同生活をしていると、さまざまな人間模様が見えて来る。
見たところ、今この島は多種多様な文化を持ったひと達の
サラダボウル的なコミュニティにあるようだ。
つまり、冒険譚としてはこの上なく心惹かれる状況だろう、ということ。
せっかくだから、各々の…今のところの所感をメモしておこうと思う。
・リカルドくん
視野が広く、冷静に判断を下してくれる。
旅人だと言っていたから、こういった状況にもある程度適応する下地があるんだろう。
こう言うのは失礼かもしれないけど、彼の冗談(と受け取る事にした)は結構面白い。
・フートくん
半鯨の亜人種らしく、地上での移動は少し大変そうだ。
とはいえリカルドくんと同じく旅人であるとのことで、心配は無用だろう。
徐々に環境に適応する姿や優しく落ち着きのある物腰がそれを裏付けている。
・ルビーさん
上記の二人とはまた違った落ち着きのあるひと。
最初に所持していたテントを拠点として開放してくれたひとでもある。
サルビアくん(後述)に楽しみを譲っていたあたり、人柄の良さが窺える。
・シーナくん
活発で利発そうな子だ。この状況でも誰かの為に動こうとする様子がよく見られる。
最初に聞いた話は私にはどうもさっぱりだったけれど、色々大変そうだ。
最近はテールブくん(後述)の口調を真似しているらしい。
・ドリカくん
シーナくんとはまた違う明るさを持ったひと。
飲料や液体、物資の保管庫など様々な設備を手掛けてくれている。
それらは持ち前の知識量から来るもののようで、これからも頼りにする事になるだろう。
・サルビアくん
元気な子。言動を見るに、まだ子どもと言える歳のようだ。
よくそこらを走り回っている姿が見掛けられる。
子どもは元気が一番。彼女の笑顔が曇らない事を願う。
・チカザワくん
光ったり光らなかったりができるようだ。どういう原理なんだろう。
不思議な性質やふわふわとした言動から掴みどころのなさを感じはするけれど
しっかりと意思疎通は取れるし、協力もできている。良き隣人に変わりはない。
・トプラくん
水棲の亜人種らしい。陸を訪れるのは久しく、ここに来る以前は浅い海で暮らしていたのだそう。
よくメモを取っている姿が見受けられる。勤勉なひとのようだ。
彼女曰く帰る目処は立っているらしいけれど、今は恐らく帰路までの支度をしているのだろう。
・テールブくん
言葉が通じるアリクイくん。あつあげ?になったり茹だったり大変そうだ。
周囲の反応を見るに彼は結構特殊な例らしい。もちろん、獣人である私にとっても。
なかなか元気で愉快なひと……いや、アリクイだ。
・トキフミくん
少し遅れて合流したひとの内の一人。
まだあまり話した事は無いけれど、落ち着きを持って行動しつつ
コミュニケーションも円滑に行っているように見られる。
彼女の存在も安心材料の一つになりそうだ。
・ハルキくん
少し遅れて合流したひとの内のもう一人。
同じくまだあまり話せてはいないけれど、珍しいものに惹かれたり、テールブくんを触ってみたがったりと
まだ少し幼さが残る…良く言えば童心を忘れていないひとのようだ。