Eno.333 豪麗 芽斗

豪麗の日記 フクツウ

食料問題もさることながら、この無人島では水分の確保も一筋縄ではいかない。

人間が生きるため必要なものは飯よりまず水だ。
水を欠かせばあっと言う間に死ぬ。

俺は蒸留に使う薪を採ることはできるが
海が苦手なので海水汲み作業はどうしても敬遠してしまう。
浮けないんだ。体脂肪率の関係で。
いつも皆の水を確保してくれている面々には頭が上がらないな。


ところで、さきほど夜の間に雨が降った。
文字通りの恵みの雨だ。

まるで、テレビでみたアフリカの人々が喜々として壺や容器を軒先に置く様子そのままに
俺たちは各々の持ち物で雨を受けた。

俺もそれまでの乾きを忘れられるほど
溜めては飲み、溜めては飲んだ。


しかし、なんだな。
綺麗な雨水でも一度に飲みすぎるとよくなかったらしい。
痛い。腹が……。寝れば治るだろう。