Eno.21 御伽屋 紺

おとぎばなし 本物の魔法

「燃える花、凍る花、羊の木の実……バロメッツ?」


「この島は不思議に溢れている。
 手品でも科学でもない、正真正銘の謎だね」


「中でも僕は、この燃える花に興味があった。
 直感だけど、この花の原理は科学じゃ説明がつかない」


「言ってみれば、魔法。
 そう、この花にはきっと本物の魔法がある…気がする」


「この花の謎を解き明かせば、
 本物の魔法が使えるようになるかもしれない。
 僕のテンションは上がった!」


「……その結果、
 大羽さんにすごい幼稚な事を話してしまった……」


「魔法使いになるのが子供の頃からの夢だったんだよ~、って
 誰でも一度は小学生で夢見るとは思うけど
 なんでそれをクラスの女子に言うの?高校生にもなって!」


「冷静になった今めちゃくちゃ恥ずかしい。
 この鬱憤は森のアスレチック作りで晴らすしかない」


「………………」


「でも、笑わないで聞いてくれたな。大羽さん」