Eno.248 山田景

バカンスのこととフィグのこと

「どうして私(たち)をお呼びに?」
バカンスに招かれた、と聞いたときの山田の第一声も、まさにそれであった。

それとなく関係は調べていった。
情報に依れば、招いた吸血鬼のフィグもまた『フツーの』吸血鬼。
それでいて山田だけではなく、方々に招きの連絡が飛んでいるらしい。
「胡散臭い」、それが山田の最初の受け取りであると同時に。
参加するであろうメンツのことまでの報告を受けた『主』からの返答は、「好機である」とのことだった。


斯くして参加することになり、この折に聞いた結果。
得られた返答は、「特に深い意味もなく。」であった。

呆気には取られた山田であるが、それもまた真実であろう、と額面通りに受け取ることにしたようだ。
少しだけ、考えなしバカになって、ある程度の時間が許す限りはこの余暇を楽しもう。
一先ずはそれでも遅くはないだろう、そう結論がついたようだった。