Eno.604 加田住 奏

駄猫の夢

駄猫……駄猫だなぁ。

皆の為にと思ってコンテナに入れたお水も回収して飲んじゃうし。
こんなに駄猫だったらあの娘の役に立つなんてできやしないのに。

彼ならどうするんだろうな?
もっとスマートに裏で手を回すんだろうか。
……出来ないな、彼の様になりたいけれど僕には向かない。

かえりたい、かえりたい。
あの娘といれば僕は夢を見れるんだ。
歌って暮らす夢と永遠に醒める事のない熱い願い。
僕が欲しかった才能も現実も全部『レン』は持っている。

あの娘ならたとえ星が砕けても『夢』を追い続けるのだろう。

その夢に根を張って、僕は歌い続けるんだ。
その為に傍で彼女を肯定し続けてあげるんだ。

…………今日はきちんと睡眠をとった。
えらいぞ、駄猫。