Eno.208 イノヴェルチ

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──ディーア曰く。

あれは自ら、波間に足を踏み入れ。

そのまま攫われ。


沈んでいったという。


彼女の手は届かなかった。


なんでもできる我々が。



届かぬ場所が、海である。



だからと言って恐怖を抱くわけではねェ、けど。