過ぎた火のことと過ぎ去りし日々のこと
赤く赤く燃え上がる火。
フィグが薪をくべ続けた火を見て、思う。
「美味しそう‥‥」
山田家は「火を吸う」固有の力を持った吸血鬼である。
これは遥か昔、吸血鬼の一族が大陸から日本に渡り、そこからずっと暮らしていく中で得られたものだと伝わっている。
血と違い、「吸う」ことは可能であるが、お腹にたまることはないのに。
一説には、木造建築や山が多い環境で、「火を吸うこと自体に意味があった」のかもしれないが。
なんにしても景の知る由ではない。
そうして重ねた日々のもと。
景はマスクを取って、口元を尖らせながら、ちゅるちゅる、ちゅるちゅると吸う。
‥‥美味しい。
景の感想はやはりそれであった。
今後も目を盗んでは吸っていく、のだろうか。
フィグが薪をくべ続けた火を見て、思う。
「美味しそう‥‥」
山田家は「火を吸う」固有の力を持った吸血鬼である。
これは遥か昔、吸血鬼の一族が大陸から日本に渡り、そこからずっと暮らしていく中で得られたものだと伝わっている。
血と違い、「吸う」ことは可能であるが、お腹にたまることはないのに。
一説には、木造建築や山が多い環境で、「火を吸うこと自体に意味があった」のかもしれないが。
なんにしても景の知る由ではない。
そうして重ねた日々のもと。
景はマスクを取って、口元を尖らせながら、ちゅるちゅる、ちゅるちゅると吸う。
‥‥美味しい。
景の感想はやはりそれであった。
今後も目を盗んでは吸っていく、のだろうか。