流壺の手記1
不思議な島に流された
記録をつけようと思う
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“この世には、星の数ほど世界があるんだよ”そんな伝承のある世界から来たおれにとって、異世界の存在は珍しくも何ともない。だからこれも“神隠し”のひとつなんだろうな
無人島での生活なんて、体力雑魚のおれに出来んのとか思ったけれど、結構普通に過ごせている。ラジオ体操のお陰かな
とりあえず怪我人が多いので湿布を量産しておいた。怪我人はおれのところに来い。後は島の食材を集めて料理してた。雨の日は上手く動けないからね
変わらず、傷は痛むけど。これは一生、背負っていかねばならないものなんだろう。不本意とは言え罪の証、おれはこの手で大切を殺しました
とりあえず今を、生きていこう