無題
知性は積み重ねと共にある。
知識を積み重ねて技術が磨かれ、技術を積み重ねて新たな知識が生まれる。
そうした玉石混交の集積の果てに文明は形成され、やがて記録は社会の骨子として存在意義的価値を与えられる。
多量に仕掛けた罠によって食料の供給はひとまずの安定化の兆候を見せている。
伐採作業中に見かけた木の実や誰かが採ってきたはいいもののあつかいに困っていた海藻類で空腹感をごまかすことも減り、動物性たんぱく質をコンスタントに摂取できるようになった。
水の供給については調達自体は容易であるものの、それゆえに専任で担当する人物がおらずわずかに不安の残る状態となっている。
いずれは改善すべきではあるだろう。たとえひとまずは生きていけるだけの備蓄があろうとも依然として予断を許さない極限状況であることに変わりはないのだから。
とはいえ、着実に問題点を改善へと歩みを進めていることに違いはない。
初日に比べれば貧しさに鈍することは少なくなっている。救難船とやらが到着するまで生き延びることは絶望的というほどではないだろう。
おそらくそこが終着点だ。
知識を積み重ねて技術が磨かれ、技術を積み重ねて新たな知識が生まれる。
そうした玉石混交の集積の果てに文明は形成され、やがて記録は社会の骨子として存在意義的価値を与えられる。
多量に仕掛けた罠によって食料の供給はひとまずの安定化の兆候を見せている。
伐採作業中に見かけた木の実や誰かが採ってきたはいいもののあつかいに困っていた海藻類で空腹感をごまかすことも減り、動物性たんぱく質をコンスタントに摂取できるようになった。
水の供給については調達自体は容易であるものの、それゆえに専任で担当する人物がおらずわずかに不安の残る状態となっている。
いずれは改善すべきではあるだろう。たとえひとまずは生きていけるだけの備蓄があろうとも依然として予断を許さない極限状況であることに変わりはないのだから。
とはいえ、着実に問題点を改善へと歩みを進めていることに違いはない。
初日に比べれば貧しさに鈍することは少なくなっている。救難船とやらが到着するまで生き延びることは絶望的というほどではないだろう。
おそらくそこが終着点だ。