Eno.322 Type-R

4日目

状況は上向き、下振れが怖い所だけどそれはこれからの話かな。
雨と晴れが交互に来てるからか、木材と食糧、それから水にも少量の余力が見えてきた。
これまでの絶望感漂うムードからは少し離れたというところか。
……オリジナルの経験では、ここまでカツカツではなかったはずなんだけどな。
やっぱり島の大きさと人数が増えれば頭痛の種が増えるというところだろうか。


夜があければ、橋を作って離島にへと続くルートを作成することになった。
因みに僕の経験と記憶の中にあんな島は存在していない。
まあ、見覚えのない物は一つ二つ島で見かけたけれど、
凡そ僕の中にあるものと代わりのない状況にあって。
要するに、今まで知っている事を追体験をしていた――という具合になるのだけれども。

あの離島は無かったから、オリジナルは行っていない。
つまるところ、正真正銘【僕】だけの知識になる。
そう考えると、少しドキドキしてしまって、ああ、楽しみなんだ。
ジーランティスの中であるから、早々とんでもないものが見つかるとは思ってないけど。
それでも、見たことのない景色には違いない。


それまでしっかり余力を蓄えておかないと。
天使として、人の子らの役に立つことは、僕達中位天使として絶対条件だ。
権能が使えなくても、人の身とさして変わらなくてもだ。


少なくとも僕には、かわりが11人はいるのだしね。