Eno.890 如月 静空

夢を見た

 あれは私が幼い頃
 デパートだったかで、迷子になってしまった時のことだった

「お嬢ちゃん、涙目になってどうしたの?」

 あの頃の私は泣き虫で、半泣きになっていた所を母さんに似た少女に声をかけられた

 翠と紅の色を持った、不思議な瞳だった

あれ、めぐ…………人違いか
 オレは十五夜。通りすがりの薬師だ
 君の名前はなんて言うの?」
「……静空」
「静空ちゃん、よろしくね
 さて、オレが来たからにはもう安心だ!
 すぐにお母さんの所に連れてってあげるからね!」
 十五夜と名乗る少女はにこりと笑い、私の頭を優しく撫で
 迷子センターへと連れて行こうとした

 ……

「……迷子?」
「そうかも……」
 しかし、十五夜さんは方向音痴だった
 結局私が迷子センターへと向かい、母さんと再会出来た

「…………帰るぞ」
 母さんは十五夜さんを見た時、何かを言いかけたけど
 すぐに私の手を引いた

 その時、あの子から、母さんの母さん……
 おばあちゃんの事を少し聞いていたのを思い出した
 確か、おばあちゃんの名前は

「……十五夜おばあちゃん?」
「!」

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 母さんは息を切らし、何かを小さく言った
 人の音のせいで聞き取れなかったけど、
 その後母さんは呼吸を整えて、
「あいつは……僕の宿敵だよ」
 引き攣った笑顔で答えるのだった