Eno.715 岐志 定光

現状について5

役に立つことが出来なくて申し訳ない気持ちでいっぱいになって、
ずっとそのことばかりを考えている。
こんな自分でも変われたらと思えたのは良いことだけれど、
まだそれが叶うような中身じゃまるでなかった。



…いや、すぐに悲観的になってしまうのは本当に悪い癖だ。
まずは体をゆっくりと休めよう。こんな良い人たちに心配までさせるわけにはいかない。

こんな自分でもそう思える程、ここの人たちは良い人で。
だから足を引っ張ってしまうことがどうしようもなく怖い。


どうか皆無事に帰れますように。

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大丈夫、目立つような傷じゃないから体の痛みもきっとすぐに治まる。

それに出来ることはまだある。薪割りに食事の用意に。物作りに。
自己嫌悪に夢中になるのはやることを全部やり終えてからで十分だ。