Eno.728 ブランシュ

二日目

二人ならいけると舐めていた。

思うように素材が集まらず、体力がかなり消耗していた。
テオは変わらず、至る所を走り回り、楽しそうにサメを運び、捌いたものを俺に手渡してくる。
俺はそんなテオは一人で生きていけると思っていた。

故に甘えていたのだ。



二日目の夜、
テオは岩場から足を踏み外して落ちてしまい大怪我をした。
それだけでなく、

食事も水分も我慢して俺のために、
健気に「おれだいじょーぶだよ」って笑うテオを見ていたら、
元気な彼に甘えた己が許せなく感じた。

今度は俺がお前を助ける。
狩猟で手に入れた鳥を捌いて焼き、一口サイズにして口に入れる。
ろ過した水分も口に入れれば、
テオは「気持ちいい、美味しい」って力無く微笑んでくれた。

急ごう、時間はない。
テオは、俺が助ける。