5日目
焦がれた離島へ足を運ぶ。
本島と違って自然豊かなその場所は、色とりどりの花と変わった木の実で出来ていた。
とはいえ、同じジーランティスの生態だ、本当に見たことの無いものはごくわずかで。
そのうちの一つは、偶然一匹捕まえたこのカエルだ。
……ううん、折角だし、ツルニ君と名前を付けて大事にしよう。
でも、もしかしたら食べる必要があるのかもしれないね。
……ちょっと違う名前の方が好いかもしれない。後でちゃんと考えよう。
しかし、もうすぐ折り返し地点だというのに、
無人島の状況こそ良くなっているけれども、あまりコミュニケーションが取れていない。
あの上位天使がふっかけてきた課題はそういう事なのだろうと思うけど。
とはいえ、思い描く通りになってやるのも少し癪ではあるので、
僕としてはこのまま何も結べないままに手を振り別れたって構わない。
全員が無事に脱出できる以上の事を、望むことはない。
まあ、そもそもだ。
僕という個体が目指す事などそう多くもない。
あの子の心残りを、どうにかして解消してあげたいくらいだ。
きっと僕が【僕】で或るのは、そういう意味を含めてると考えている。
シュパーズ・レープハフト。
置き去りにしてしまった、原初の罪。
人の子が天使の為にその身を投げるなんて、在ってはならない事だ。