Eno.81 チカザワ=プレモフィア

E


外で少女が泣いていた。ここから帰れるか不安だったらしい。
地球人は年をとればとるほど体感時間が短くなっていくと聞いた。
なら、まだ年端もいかない彼女にとって、不自由な物事や知らない人々に囲まれ、明日も星雲のようにぼんやりとしたこの生活は、既にひどく長く感じているはずだ。

地球人の励まし方は、正直よくわからない。
ただ我々が光ればなんとなく悲しみから気がそれてくれることが多かったので、
とりあえず今回も光った。なんとかなった。
自分が光る原理とかを全然覚えてなかったものだから、かなり適当な説明をしてしまった。
願いも聞いた。今思うと少し浮いたほうがもっと説得力があったかもしれない。
次願いを聞くときがあったらそうしよう。最近はずっと徒歩っているから。

『船がちゃんと来て、誰もが生きて帰れますように』
……純粋で、いい願いだ。
ただ船が来なかったときのことも、考えたほうがいいのかもしれない。
幸い頭脳と希望はある。あとは、いい感じのモノがあればいい。あるだろうか。
……なんだかんだ、なんでもかんでも見つかってはいる。
じゃあなんとかなるかも。

いや、なるでしょう。
なんたって、100%叶うって言っちゃったんだから、叶ってくれないと困る。。