Eno.83 森の夢『クィラ・クィラ』

砂の夢

昼は炎で氷の夜 荒れ岩転がり砂が舞う
日陰は無くてもトカゲは泣かず 涙できる程せめて水欲しい
馬鹿げてなければ顔に陰差す なにか出来ずとも夢見せてほしい

森のベッドは砂の下 風に舞ったら空の上
百年 千年 万年 何年? 
おねんねするのもマンネリだろうね そろそろ起きても良いんだよ

クィラ・クィラ 森が見る夢
かの周りだけは 夢のような森 
クィラ・クィラ 森を呼ぶ夢
起きな起きなと 森の夢に臨む

土肥やし種植えて朝昼晩 お日様お月さま大回転
水枯れて草枯れて台無しだ お爺様はお孫様に代替わり

クィラ・クィラを見て見なよ
森は死んでない 眠っているだけ
クィラ・クィラが見ているよ
森は眠っている 起こして欲しいって

大団円は遠くとも 段々重ねて どんどん進めて
夢叶うと信じて眠って また今夜の夢を見る
森を顧みるため 森に帰るため 森に変えるため 森に還すため そして省みるため