0.島守りの大嵐
島へ帰る船便を待つ列の中に季節外れの観光客がいました。
明らかに彼らの様子は普通じゃなかった。
私が暮らす島は、
海で暮らす人々の安全を願う精霊の存在を信じる元村地区と、一度沈みかけた港地区で成り立っている。
島の伝統を守ることを受け入れた島外の人たちのおかげで外の世界との繋がりは保たれているんだけど、ここ最近は伝統を無視した行動が目立ち、精霊さまに怒られるのは時間の問題だとばあちゃんから教えてもらった。
その、たよれるばあちゃんは私が本島の学校に通っていた頃に亡くなって、
神社の仕事は母が受け継いでいる。
けど、その役目も今はもう意味をなしていない。
本村地区の権限が薄れていくにつれて
大祭の時期以外も観光客を受け入れようと島の役員たちが、観光会社に呼び掛けた。
この船に乗れば私の島ではない場所についてしまうかもしれないと思ったけど、
乗客と私をのせた船は島に向かう航路へ出航していく。
いつもの席から見る海は静かだった。
島が近くになるにつれて天候が急変し多くの乗客が不安に駆られるなか
-観光客は楽しそうに笑っている。
明らかに彼らの様子は普通じゃなかった。
私が暮らす島は、
海で暮らす人々の安全を願う精霊の存在を信じる元村地区と、一度沈みかけた港地区で成り立っている。
島の伝統を守ることを受け入れた島外の人たちのおかげで外の世界との繋がりは保たれているんだけど、ここ最近は伝統を無視した行動が目立ち、精霊さまに怒られるのは時間の問題だとばあちゃんから教えてもらった。
その、たよれるばあちゃんは私が本島の学校に通っていた頃に亡くなって、
神社の仕事は母が受け継いでいる。
けど、その役目も今はもう意味をなしていない。
本村地区の権限が薄れていくにつれて
大祭の時期以外も観光客を受け入れようと島の役員たちが、観光会社に呼び掛けた。
この船に乗れば私の島ではない場所についてしまうかもしれないと思ったけど、
乗客と私をのせた船は島に向かう航路へ出航していく。
いつもの席から見る海は静かだった。
島が近くになるにつれて天候が急変し多くの乗客が不安に駆られるなか
-観光客は楽しそうに笑っている。