Eno.637 楠木・R・ルーシー

禁煙3日目、その4

雨が降り始めてきた。飲み水確保に絶好の機会だ。
食料も確保しやすくなり、怪我にさえ気を付ければ恵みの雨……だと思っていた。
雨雲が以前よりも分厚く、暗い。一部の生存者の中からは、嵐が近づいて来ているという話も聞こえてきた。

今の状況で嵐はまずい。体調LIFEが万全とは言い難い人が多い状況なんだ。動ける面子で、食料や木材をかき集めて備蓄していく。

赤髪の彼……ロンくんと言うらしい。ロンくんも、木材をかき集めてきた。体調の方も以前よりはるかに良くなっており、もう今までの様に動いても問題無いだろう。また無理をしたらぶり返す恐れがあるけどね。

他の皆も、無理をしない程度に沢山の木材や食料をかき集めてくれた。
これだけ備蓄があれば、来るであろう嵐も乗り越えられるはずだ。

…龍神の弓を作った彼、龍神ではなくその使いだったらしい。シジリ君と言うようだね。……弓が扱いやすかったのも、その影響なのかな

これは驚いた事だが、あの赤ん坊緑ゴさん、料理も出来るようだ。
まだ焦がしたりと得意ではなさそうだが、それでも頑張ってくれてるのは嬉しい限りだね。

…嵐がどれほど続くかは分からず、それによりどれだけ被害が出るかもまだ分からない。
けれども、今私達が出来る事はやった。…柄でもないけど、祈るしかない、か。


……大丈夫、大丈夫。あの時の地震のような事は起こらない。……大丈夫、大丈夫だ。そう、思い込むしかない