Eno.70 佐々木 真名

(19)

なーにが『ばーか ごめんな』よ。
今更謝られても困るじゃん。

結局、やっぱ過去になんか戻れなかった。
でもアスカが嘘付いたとか、皆なんで止めなかったのとか、別に何も怒ってない。最終的に嵐の中、ありもしないような可能性を探索する選択をしたのは私だ。私がやりたいからそうしたんだもん。

ちょっと悔しかったけどさ。

帰りに握った手は暖かかった。
あの日骨箱を抱えた時とは真逆。天地をひっくり返した様な天気の中、不思議と心は晴れていた。