アスエリオの手記18
燻製肉を作ったり
医療セットを作ったり
探索に行ったり
残り時間で簡単な調理をしたり
大掛かりなことはしていないが
こういった積み重ねも大事なんだろう
これから気温が上がるみたいだ
探索に行くなら気を付けなきゃな
香る野草や緑色のきのみが欲しいから
次、探索行くなら森にしよう
私は私に、出来ることを
キノコも食べられることが分かった
──†──
「アスエリオがいなくなって、これで3日ね……」
“チームジェミニ”、あてがわれた部屋の一角で、イルメリアが呟いた。
「異世界への神隠し説、濃厚になってきたかも。あの子、ちゃんと食べてるかしら? 大丈夫かしら……」
溜め息。
そんな新リーダーの隣、黄昏色のデイズがひょいっとやってきた。
「とりあえず、7日は待って貰えることになったよ。それまで僕らは休暇だってさ?」
「休暇なら、あの子も一緒が良かったのに」
大切な大切な仲間。イルメリアからすれば双子の片割れ。そんなアスエリオが今、無人島でそれなりにゆったりと過ごしていることなど、知りようがなく。
「とりあえずデイズは休んでなさいね。私たちのことは気にしないで。何とかするから」
なんて。
溜め息ついてた当人が言う。
デイズが肩を竦めた。
「僕の身体を気遣ってくれるのは嬉しいけどさ……イルメリアも、張り詰め過ぎないように、ね?」
「……分かってるわよ」
アスエリオの欠けた部屋の中。
休暇なんていきなり与えられても、彼女たちは休めない?
「〜♪ 〜♪ 〜♪」
そんな空気を和ませるかのよう。
ティアリーの歌が、部屋に響いた。
──†──