Eno.21 御伽屋 紺

おとぎばなし 真っ赤に焼けた鉄の靴

 

 女王様は問いかけました。

「鏡よ鏡、この世で一番美しい者は誰?」

 魔法をかけられた鏡は応えました。

「それはあなたの娘の───……」



──────




「かつて嫉妬に狂った母親は娘に毒リンゴを食べさせた。
 娘は眠りの呪いにかかったが、王子のキスで目を覚ます」


「眠りの呪いを跳ね返されてしまった母親は、
 呪いの反動で一切眠ることができなくなってしまう」


「そう、毒林檎の魔女グリムヒルドが……
 僕の曾々々々々…おばあちゃんらしいのです」


「こんな話を聞いて育ったせいかなぁ?
 僕は本物の魔法と言うものに人一倍興味があるんだよね」


「魔法めいた不思議。
 このおとぎばなしのようなシマの生態系には興味が尽きないよ」