心臓の夢
私は夢を見ているのだろうか。
蒼い空、碧い海、青い森。眩しい景色、豊かな自然。そして人々。
走馬灯ではないだろう。知った景色とは思えない。
幾度か肉体が崩折れた覚えはあるが、死んだ覚えも特にない。
私は私の家族ほど優れた者ではないが、生命力だけは人後に落ちない。
ああ、この者を通して見えているのか。森に生きる何者か。
意識を失い流されている間に捕まったか。私が栄養源として丁度良かったのだろう。
土扱いは業腹ではあるが、植物を育てる仕事をしておいて、土に還らぬのも傲慢か?
だが私は生きているだけで動ける状態ではなかった。
彼が大きな陸を求め動いているのは実際都合が良い。
仕方がないな。事後だが承諾してやろう。感覚は快とは言えぬが悪くない共生関係と認めよう。
何、しばらくは骨にもなるまい。無理が祟れば保証はできぬが。
彼は森を好み望んでいるらしい。私もまた森が好きだ。
そういった緑の縁で結びついたのかもしれない。
森の夢を叶える為に動くならば、今しばらくお前の心臓をやってやろう。
小島ではなく大森林に辿り着いたのなら、その時料金を支払ってもらう。
蒼い空、碧い海、青い森。眩しい景色、豊かな自然。そして人々。
走馬灯ではないだろう。知った景色とは思えない。
幾度か肉体が崩折れた覚えはあるが、死んだ覚えも特にない。
私は私の家族ほど優れた者ではないが、生命力だけは人後に落ちない。
ああ、この者を通して見えているのか。森に生きる何者か。
意識を失い流されている間に捕まったか。私が栄養源として丁度良かったのだろう。
土扱いは業腹ではあるが、植物を育てる仕事をしておいて、土に還らぬのも傲慢か?
だが私は生きているだけで動ける状態ではなかった。
彼が大きな陸を求め動いているのは実際都合が良い。
仕方がないな。事後だが承諾してやろう。感覚は快とは言えぬが悪くない共生関係と認めよう。
何、しばらくは骨にもなるまい。無理が祟れば保証はできぬが。
彼は森を好み望んでいるらしい。私もまた森が好きだ。
そういった緑の縁で結びついたのかもしれない。
森の夢を叶える為に動くならば、今しばらくお前の心臓をやってやろう。
小島ではなく大森林に辿り着いたのなら、その時料金を支払ってもらう。