Eno.14 神崎 考希

神崎の手記(熱と冷却)

天候は晴れが望ましいと思っていたが、
この暑さに直面してその考え方を改めようと思った。
何事もほどほどである方が良い。強烈な日差しは体力を奪う。

アマハルが氷室を用意してくれた。快適で生き返るような気持ちになる。
熱は伝導する。熱いモノの傍に居たり冷たいモノの傍に居るとその熱が伝わる。
この場所はそういった意味で大きな役割を持つだろう。

俺は医学や心理学の知識が乏しい。
故にこの熱伝導を参考にして科学という視点から周りを見る事にした。

みんなの気持ちを推し量る事は難しいが、この島で貴重な医学知識を持つルーシーは
負傷者や体調不良を訴える者の傍に居る事が多い。
気が滅入っている者の近くに居る者はその影響を受けやすいと思う。
時には彼女にも息抜きが必要だと考えられるだろう。

この島で学ぶことは多い。
少しずつだが、モノの見方や考え方も変わって来た。
俺が自分の弱さに気づき、それを改める機会を得たのは“強い者”の影響だろう。
“適切な対応”としてみんなの事を見ていこう。

そろそろモノ作りを再開する。