わぐあぐむさんとおにっべう.26666
ごく炎天下の中、曇り空を眺めては空から梅雨が降ってこないものかと逆立ちをするのであり、逆立ちをした世界こそ正常であるとわたくしの胃の腑は納得して振動し続けているわけであります。
それで溶けたせ回の果てをなんとあなたは双眼鏡でホームランを打ち蹴飛ばしたのだというが、一体どこにそんな幸運があったというのですか。
いつだって人々というのは時間というもののアラームをかけたまま最短距離を狙って決めポーズをかましているのですけれど、水かきのある傘では泥沼をちぎって投げることしかできるまい。
我々のことを考えるとこう、肉っぽいような、外側のやーな部分に触れるようなバカみたいに笑う心地になるるような、そんな五感を感じさせ、腹一杯になれば空を飛び出している。
さすればカーテンの向こう側に腰をかけ、平泳をするのは当然なのでしょう。
いつだってクーラーの鳴き声は電柱にぶつかって落ち、交通事故にあったカラスに嘴で削られているのですから。
引き戸だってそう。駅のプラットホームだってそう。八百屋だって。
飾り立ててある窓ガラスがカーテンには敵わず、ただ炎天下の日光をピカピカにすることしかできないのと同じことであります。
と、なれば。誰がこたつを救ってくれるのでしょう。だってみんな扇風機とワルツを踏んでいるのでしょう。
では額縁から漏れ出す花の色はあまりにも科学的であるわけですね。違うでしょう。
あなた方はいつもスーパーノヴァをご覧になってはそれに吸い込まれ地底まで引き摺り込まれつつ、商店街の揚げたてのコロッケを食べ、地面の裂けた場所にスキップをして死んでいるのでしょう。
それは引き戸をあけるよりずっと簡単なこと。
そうやって閉じられた世界に一体なんの価値があるというのか、割れた窓ガラスの向こうの天の川を眺めることしかできぬ生命たちは、瓦礫に埋もれ、その上の土で考えています。
わかっています。
わかっています。
とどいています。
ああ。
コネクト、したいのですけど。
◇ ◇ ◇
ぐぅ、ん、と上がっていく気温の中で。
自分がばらけていくような感覚を覚えて。
どうしようもなく焼けるような。
もしくは、曖昧な幸福を。
噛むようにして、苦しんでいた。
◇ ◇ ◇
その星には、空から降り注ぐ日があったのだという。
その輝きを見たものも少ないのだけれど。
広がり続ける宇宙の端。
シャトルの線路の拡張工事は、いつだって行われている。
そんな大事業の端のことなんて。
知らずにいた。