Eno.645 ヴィクトル・トート

報告8

No.14より、

パンケーキを焼いたよ。
信じられるか? 無人島でパンケーキ!
嘘みたいだけど本当の話だ。
ここは無人島だけど、他の人間たちがやたらと積極的にいろいろ作るので、どんどん設備が充実していってる。
もちろん僕もちょっとは手伝った。
サボってると思われるのは心外だし、集団の中で非協力的なやつは排除されかねないからね。
人間の中で暮らすなら重要なことだ。
特にここじゃあ、協会と違って僕の優位性は認められない。
いてもいなくてもいいわけだし。
だったら、多少はやる気を出すしかないでしょ。

そんな話はどうでもよくて! パンケーキだ。
生地を作ったのはよかったけど、失敗したくなくて焼くのを躊躇ってたら、カサイが代わりに焼いてくれた。
人に頼むのはやだったけど、上手く焼いてくれたから、やっぱりよかったかも。
その代わり、他のやつにも食わせてやることにした。
結構大きいし、食べ物なんかいくらあってもいいんだから。
分け与える心ってやつ? 僕にもちゃんとあるんだよ。
それにしても、本当に不思議な島だ。
そのうち沈んじゃうのがもったいないな。