Eno.145 ユーディット

*休題*

二束三文で奴隷商人に売り飛ばされ、故郷を追放されたユーディット。
しかし、直ぐに買い手がつくわけではなかった。

良くも悪くも物知らずであり、其の癖、自我はソレナリに強く――
要は“商品としての躾”が彼女に通用しなかったからだ。

それでも、なんとか買い手が現れ。
極普通の商船(に偽装した裏取引船)に運ばれたのが、ナガサレる数日前。

そんな彼女が、今こんなシマに居る、ということは――まぁ、其処はお察しである。



因みに。
恙無く売られていた場合、邪術を扱う集団に儀式の生贄にされる予定であった。
其れを考えると、ユーディットは悪運が強い――のかもしれない。