Eno.392 キリル・クリロフ

大変宜し――

倉庫が10棟を超えた。かなりの大容量だ。
……その半分以上が埋まり、現在青い髪の青年Eno.161様が抱えている荷物を入れれば4分の3以上が埋まるとしてもだ。
まぁあの青年はもう少し療養すべきだな。
倉庫が大きくなって、動けるようになっているのは黙っておく。
自分で気づきそうな気もするが。

そしてその青年が、灯台を建設した。

素晴らしい。もちろんこの島特有の不思議な法則もあるのだろうが。
実に素晴らしい。この島の開拓がさらに進んだな。
この灯台を起点にすれば、船による行き来も出来るようになるだろう。
となるとやはり次に作るべきは船か……?

と。
ここまで来て、ようやく思い出した。

そう言えば私は、依頼を受けて移動中だったという事を。

しかも……行先は日本だ。
その上、かの『護符』が籍を置いている住所だった筈だ。
うっかりしていた……話を聞いた時、その内容につい即決してしまったが……。
いや。もちろん受けないという事はあり得ない。
あり得ない、んだが……。