Eno.735 漣のギルベルト

ようやくマシになったかも


あまりにも暑いし、周りのコに水を配りながらなんとか一日を凌いだわ。
外に出たらも~焼き尽くされるって感じ。

いくらなんでも気象がすぐ変わりすぎじゃないかしら。
一体この島、どうなってるの?


こまめに水をとりつつ、お昼ごろサダミツちゃんとお話したわ。

お互いの住んでる所の話、竜人についての話、それから……ご家族の事。

しゃしんっていうの、すごいわね~。
そのまま切り取ったみたいに絵に残してあるの。あんな小さなやつの中に!

話を聞いてた羊ちゃんが山羊を描いていたけど、どういう意味だったのかしら……
(サダミツちゃんは解ってたみたい!)

アタシは性差が無いし、次の世代を作れないけれど。
血のつながりが無くても家族になれるとしたら、それはきっと素敵だわ。


お子さんのこと、大切にしてくれるといいな。



やっぱりね、家族の話をすると少し思い出しちゃう。

物心ついたころにはパパはいなかったし、ママとあまり話した記憶も無かった。
冷めたスープが置いてあるぐらいで、そういえばママの名前も知らないな。

いつの間にかそれもなくなって、ママも帰ってこなくなっちゃって……


狐竜だったからいけなかったのかしら。
無性だったからいけなかったのかしら。


いい子にしてなかったから?




ま!今更なのよね。
案外働かざるもの食うべからず精神でお仕事すればご飯分けて貰えたしね!
火は無かったけど…………。
(焼いた方が絶対いい よく学んだわ)


え~と、あとは……
いぬちゃんがおっきい炎を灯してくれたのと、
サダミツちゃんが大きなテーブルを作ってくれたのよね。

本当に沈んでしまうのがもったいない。
ほんとに沈んじゃうのか、まだ実感があんまりない。