おとぎばなし 勇気の火花

「今朝は佐藤さんに完全にしてやられた……
ああいう突付かれ方って慣れてないんだな僕」

「でも、意外だったな。
佐藤さんにあんな悩みがあったとはなぁ……」

「……考えてみれば、僕はクラスメートのコト何も知らないね。
いつも飄々としてる人にも悩みはあったり、
魔法みたいな力があったり、花房さんが画伯だったり…」

「自分の手元しか見てないからな手品師って奴は……
この遭難生活で多分初めて人と向き合ってるよ……」

「……人と向き合うのって、怖いからね。
でも佐藤さんはそこから一歩目を進み出した」

「僕はどうするんだろう」