神崎の手記(心ほど理解の難しいモノも無い)
色々あるけど、一つずつ書いていこう。
半人前だが医者の役割を果たそうと思い、
荷物番として帰りを待ちながら、探索から戻って来た人達の状態に注目して見ていた。
結果的には3名ほど安静にすべきという判断になり2名にはそのまま伝えた。
だが、その内の1名はニシュだった。他の2名と同じように伝えても
前回の反応を考えると彼女はそういう風に言葉を受け取らないと思う。
トライ&エラーを実践しよう。
ふと、周りを見ると天候が安定しておらず、荒れそうな気配がしていた……
これを利用しよう。
天候の事を伝え、外に出るのは俺たちも含めて危ないから休息を取るように言ってみた。
どうやら素直に聞き入れてくれたようで俺は少しホッとした。
アヒルを見つけたと嬉しそうに報告してくれた彼女の機嫌を損ねずに済んだ。
これまでの探索でもアヒルのおもちゃの発見報告は少ない。
恐らく見つけにくいモノなのだろう。
……こういう書き方になるのは俺が探索した際、アヒルを探していないのに
既に何度も発見しているからだ。アヒルの呪いなのだろうか……? 祝福としておこう。
別の話を書く。
上記にもある通り。前のページにも書いた通り。俺は医者の役割を果たそうと思っている。
そんな中、何か吸えるモノが見つかったとの声を聞いた。
ついぞ作る事が出来なかった物が見つかったのかと思い話を聞いていくと
ルーシーはキノコを粉末状にして葉巻を作っていたようだ。
俺は医者の役割を果たす為にその不完全な煙草を没収した。
確かに俺は煙草も葉巻もパイプも作れなかった。
ルーシーが求めている煙草は用意出来ていないから俺の知識と技術不足は認める。
精神的ストレスの軽減や他にも医者が居れば
少しはその代わりになるだろうという考えも俺の勝手な推測に過ぎない。
以前と比べて明るくなったように見える彼女の様子から
その考えも間違えていなかったのかと思い始めていた時に出て来たのがコレだ。
明るくなった時期とこの煙草が出て来た時期がほとんど重なる。
元々キノコを食べる事だって俺は軽視していた。
半人前だが、医者として振る舞おうと思い始めて
ようやくそれは駄目だと言えるようになった。
もしかしたら今話題にしているモノもそこまで危険なモノでは無いのかもしれない。
でも俺は分からないモノを分からないまま良いとは言えない。
分からないから分かるように努める事が、俺が前を向く為の方法だったから。
……色々書いたけど多分そうじゃない。
試行錯誤を重ねてようやく真意に気づいたと思って、
そう在ろうとした“医者”ではなく“いつでも作れる物”が
彼女を元気にしたんだと思うと、どう表現して良いのか分からない気持ちになった。
そもそも今まで人の気持ちなどは考えず、
その場が凌げれば良いと楽観視していた人間だ。
適当に明るく振る舞えばそれで丸く収まっていた。
それで良いと放置していたツケが回ってきたのだろう。
このままでは良くないだろうと思い、気分転換をする事にした。
体が動かせればなんでも良かった。
普段はしない事をする事で一時的に意識をそちらに向けさせ、
気持ちの切り替えをする事が目的であったから。
この島に来る前だってアウトドアな行為は極力避けて来た。
不足しているモノが無いか倉庫を見てみると、不足しているモノは無かった。
みんな天候が悪化する事を考え、充分な備えをしてくれていた。
考え方を変え、まだやった事の無い狩猟が
どういうモノなのかを実際にやってみる事にした。
現場の気持ちから分かるモノもあるだろうし、そこから知る事も多い。
倉庫を確認する者が居ればすぐにバレるような食料調達という嘘をついた。
荷物をニシュに預けて狩猟に出た。
すぐに荷物の山に埋もれて見えなくなった。
荷車を引いてどれ程の成果を得られるのだろうかと推測しながら舗装された道を歩いた。
意外な所で才能が開花するかもしれない。
釣りの時は酷かった。
雨天時は釣りやすいと聞いて実践したのに結構な時間を掛けて小魚が数匹とサメ一匹。
今度は水中という見えない相手ではなく、見える相手だ。
きっと結果も違う事だろうというのが俺の見解だった。
……帰りは荷車にウサギが一羽載っていた。
ホント、何やってんだろな俺。
半人前だが医者の役割を果たそうと思い、
荷物番として帰りを待ちながら、探索から戻って来た人達の状態に注目して見ていた。
結果的には3名ほど安静にすべきという判断になり2名にはそのまま伝えた。
だが、その内の1名はニシュだった。他の2名と同じように伝えても
前回の反応を考えると彼女はそういう風に言葉を受け取らないと思う。
トライ&エラーを実践しよう。
ふと、周りを見ると天候が安定しておらず、荒れそうな気配がしていた……
これを利用しよう。
天候の事を伝え、外に出るのは俺たちも含めて危ないから休息を取るように言ってみた。
どうやら素直に聞き入れてくれたようで俺は少しホッとした。
アヒルを見つけたと嬉しそうに報告してくれた彼女の機嫌を損ねずに済んだ。
これまでの探索でもアヒルのおもちゃの発見報告は少ない。
恐らく見つけにくいモノなのだろう。
……こういう書き方になるのは俺が探索した際、アヒルを探していないのに
既に何度も発見しているからだ。アヒルの呪いなのだろうか……? 祝福としておこう。
別の話を書く。
上記にもある通り。前のページにも書いた通り。俺は医者の役割を果たそうと思っている。
そんな中、何か吸えるモノが見つかったとの声を聞いた。
ついぞ作る事が出来なかった物が見つかったのかと思い話を聞いていくと
ルーシーはキノコを粉末状にして葉巻を作っていたようだ。
俺は医者の役割を果たす為にその不完全な煙草を没収した。
確かに俺は煙草も葉巻もパイプも作れなかった。
ルーシーが求めている煙草は用意出来ていないから俺の知識と技術不足は認める。
精神的ストレスの軽減や他にも医者が居れば
少しはその代わりになるだろうという考えも俺の勝手な推測に過ぎない。
以前と比べて明るくなったように見える彼女の様子から
その考えも間違えていなかったのかと思い始めていた時に出て来たのがコレだ。
明るくなった時期とこの煙草が出て来た時期がほとんど重なる。
元々キノコを食べる事だって俺は軽視していた。
半人前だが、医者として振る舞おうと思い始めて
ようやくそれは駄目だと言えるようになった。
もしかしたら今話題にしているモノもそこまで危険なモノでは無いのかもしれない。
でも俺は分からないモノを分からないまま良いとは言えない。
分からないから分かるように努める事が、俺が前を向く為の方法だったから。
……色々書いたけど多分そうじゃない。
試行錯誤を重ねてようやく真意に気づいたと思って、
そう在ろうとした“医者”ではなく“いつでも作れる物”が
彼女を元気にしたんだと思うと、どう表現して良いのか分からない気持ちになった。
そもそも今まで人の気持ちなどは考えず、
その場が凌げれば良いと楽観視していた人間だ。
適当に明るく振る舞えばそれで丸く収まっていた。
それで良いと放置していたツケが回ってきたのだろう。
このままでは良くないだろうと思い、気分転換をする事にした。
体が動かせればなんでも良かった。
普段はしない事をする事で一時的に意識をそちらに向けさせ、
気持ちの切り替えをする事が目的であったから。
この島に来る前だってアウトドアな行為は極力避けて来た。
不足しているモノが無いか倉庫を見てみると、不足しているモノは無かった。
みんな天候が悪化する事を考え、充分な備えをしてくれていた。
考え方を変え、まだやった事の無い狩猟が
どういうモノなのかを実際にやってみる事にした。
現場の気持ちから分かるモノもあるだろうし、そこから知る事も多い。
倉庫を確認する者が居ればすぐにバレるような食料調達という嘘をついた。
荷物をニシュに預けて狩猟に出た。
すぐに荷物の山に埋もれて見えなくなった。
荷車を引いてどれ程の成果を得られるのだろうかと推測しながら舗装された道を歩いた。
意外な所で才能が開花するかもしれない。
釣りの時は酷かった。
雨天時は釣りやすいと聞いて実践したのに結構な時間を掛けて小魚が数匹とサメ一匹。
今度は水中という見えない相手ではなく、見える相手だ。
きっと結果も違う事だろうというのが俺の見解だった。
……帰りは荷車にウサギが一羽載っていた。
ホント、何やってんだろな俺。