漂流日記 参
僕がこうして書き物を残せているのは、拠点があるからだ。力がありそうなものから器用そうなものまで……実に頼りになる面々が揃っていてよかった。筵一枚で眠れるほどここは安全じゃないしね。
彼らは日の本の言葉を話しているが、服装はおよそ僕が知る日の本の其れではない。僕が「向こう」で着ていたものと似ているが…
「涼しそうでいいなあ…」
袖の短いぶらうす、着ておくんだったな。衣装入れは流されてしまった。
「そうだ。忘れてたけど……黒い『ひらひら』もダメになっちゃったかあ」
あの人に似合いそうな着物も入れていた。
真っ黒のドレス、女物の喪服を。
彼らは日の本の言葉を話しているが、服装はおよそ僕が知る日の本の其れではない。僕が「向こう」で着ていたものと似ているが…
「涼しそうでいいなあ…」
袖の短いぶらうす、着ておくんだったな。衣装入れは流されてしまった。
「そうだ。忘れてたけど……黒い『ひらひら』もダメになっちゃったかあ」
あの人に似合いそうな着物も入れていた。
真っ黒のドレス、女物の喪服を。