Eno.566 マイマイ

愛した人

先輩。

あなたとの約束。
指輪をくれると、約束しましたよね。

……私を庇って死んだのは、その翌日でした。

どうしてなの。
あなたはBランクの人間、一度致命傷を負えば無事で済まない。

どうしてですか。
私はSSランクの人間、死ぬことなどなかったのに。

「苦しんでほしくないから」と。
最期まで笑うあなたの顔が忘れられません。

……指輪を磨きました。
あなたが贈りたかったものは、これに少しは似ているでしょうか。

……アロウ先輩。

愛して、います……