『大嵐と日照り! パワーアップした北風と太陽に抗う漂着者たちの今』

「(極限環境に絡まっている、わたしはドリカァ)」
"強い日射と不安定な天気は、訪れたばかりの貴方には慣れないかもしれません"――
だんだんボトルメッセージの言っている意味が分かってきた。
この島、ひいてはこの海は、あまりに過酷だ。
吹き荒れる強風で様々なものが飛び交うさまを見て。
あるいは、うだるような暑気に文字通り融解しながら。
これらの被害が近似するような場所――つまるところ東南アジア近隣の生まれであれば、
まだある程度耐えられたのかもしれないが、生憎わたしは純日本人の都会っ子だ。

「……ちょっと、気を抜きすぎてはいたかもしれません」
確かにこの島の幸は美味で、健康を維持できるほどに栄養豊富で、そして頼もしい仲間たちがいる、が……
ここは決して安息地ではなく、未知なる異邦の島であることを忘れてはならない。
そう意識を新たにしつつ、わたしは未だ止まぬ嵐を見やった。