おとぎばなし 4夜目

「この島に流れ着いた時、誰もが手にするボトルシップ。
僕の手紙は父の字だった」

「去年10月、人体消失マジックへの挑戦中に、
水槽の中に居たはずの父は突然消えた」

「消えた父は何故かこの島へ流れ着いた……
島への漂着には…水に溺れることが条件なのかも知れない」

「でも手紙を見る感じ、
父さんは島からの脱出成功している。
それなのに、まだ家には帰ってこない……」

「……なら、答えは一つだ」

「手品師の父はこの島で魔法の存在に触れた。
魔法の世界に憧れて、そちら側へ旅立った」

「つまり、家族を捨てた」

「……その気持ちが痛いほど分かる僕も、
この島を旅立つ時にそうなるのか?」