Eno.210 天明・オックスフォード

石碑

謎の石と時計、そして石碑。これらを組み合わせることで石碑の時間が戻り、読めなかった文字が読めるようになった。
クローリク摂理逆転理論やノース第二仮説を想起させる現象だが、あれらは証明されていない。この石を解析すればもしかしたら手が届くかもしれんし、全く新しい原理が見つかるかもしれん。ちゃんとした研究ができないのが実に惜しい。


『研鑽重ね究めた我が術が果ては、やがて海とひとつとなり、多くのものを蓄えるであろう。
 外海の糧を飲み、富める海へと成った暁を我が見ることは叶わぬが、我は既に満たされた。

 沈みゆく我が故郷レムリア、この碑に刻み記し、かの海へと遺さん。
 どうか、意志なる晶を手にこの碑文を読む者が現れんことを祈る。』

この"外海の糧を飲み、富める海へと成った"結果が今のこの世界なのだろう。
意志なる晶があの石ならば、やはりあれは俺の知らない技術の結晶なのだ。


同時に、この碑文通りならば。
このレムリアはそれほど高い技術を持っていながら、結局は人の手で滅びたというわけだ。

どの世界も、結局人は人によって滅びるのだろうか。
それでも戦争ではなかったのなら、まだマシというものだろうか。