Eno.483 辰砂

無題

朝だ。
ずっと砂浜を眺めていたはずなのに、朝の陽の光に瞬きをしたら急に船が現れた。

──きっとこの島も、あの大陸みたいな感じなんだろうな。
色んなものが流れ着いちゃうんだね。

久しぶりにカレーってやつを食べた。
名前は覚えてたけど味と料理とそれらが一致しなくて、メニューとかで見かけても頼んで失敗するのがやだったから頼まなかったんだよね。

思い出した思い出した。
味も匂いも名前も思い出したし。
昔の俺は辛い方が好きだって事も思い出したし。
今の俺はこの香辛料の匂いからスパイスが苦手って事も。

でも美味しいんだから。面白いよね。