Eno.694 源柚月

からいものたべたい

がまんしてたといえは、してない。
意図的にじゃなくて自然と断てたもの、という感覚で私にとってはそれが辛いものだった。
高校に入る前はそれだけしか食べなかったときもあるし、推し活はじめたら自然と遠のいたもの。


新曲MV、中学生のクラスメイト、新しい環境、破られた手紙、叔父さんの仕草、おねえちゃんの抜け殻もとい脱ぎ捨てられた服、守られない約束その他諸々。
いい情報と悪い情報がごちゃごちゃしてる頭が『辛い』で埋め尽くされて、食べきった時ぐわーーんって全身が痺れて、つかれて。


好き……ではないし、嫌いかといえばちがうし。
辛いものと私、よくわかんない関係だ。
『辛い』は『痛み』らしい、叔父さんは甘党だしおねえちゃんもそうだから。

『ユズキ、それは家だけにしなさい。人に食わすな、すすめるな、忍べ。』


叔父さんにはじめて叱られたの、その時だったかも。

「変な顔してたなぁ叔父さん。」



包帯2回巻きの夜、いまはくもり。