旅日記/5
嵐、酷暑、そしてまた嵐を越え、
私達は未だ誰一人欠けることなくここにいる。
旅の中である程度慣れたとはいえ、高温多湿の環境はやはり厳しいものがある。
それが懸念事項だったけれど、丈夫に生んでくれた両親に感謝するとしよう。
とはいえ、あそこまでの事はあまり経験したくはないものだけど。
ひとまず、十全とは言い難くとも、みんな健在であると言えるだろう。
ゆっくり休息を取る余裕もあれば、凝った料理や嗜好品を楽しむ事もできる。
これからの──帰った後の事に思いを馳せる余裕だってある。上出来だ。
となれば、あとは件の石と石碑の謎の究明と。
そして、この島が沈む前に、件の便箋にあった船が来るか否か。
船ばかりは向こうの都合だ。私達にはどうしようもない。
何にしても。私達のやるべき事と言えば、現状できる限りの事をするだけだ。
今まで通り、みんなで協力しあって生きて、そして必ず無事に帰ろう。
帰ったら暫くお酒は控えよう。