Eno.322 Type-R

10日目

船の上で大爆走したよ。
ラーメンとプリンで体調を整えたお陰で、無傷といっても偽りのない状況になった。
船の材料も凡そコンプリート、あとはベルトを探しに行くくらいか。
……逆説的に言うと、ベルトが無いから船を回る必要があるのだけれど。
疲れからか体調を崩してしまったから、
脱出の為の足掛かりになるアイテムを生成する。
即席医療セットに、塊肉に。
準備は順調だ、何時かよりもずっと、ずっと、計画的に僕達は動いている。


まあ、代わりに飲み水が無くなってきてるんだけど。
あっちをたてればこっちがたたなくなるとは本当だね。
不安はない、強いて言うなら己の体調くらいだ。
最悪の状況になれば寝る事になるが、あまりしたくないね。


動き回っているネヌがまた負傷していた。
他の人達も怪我をしている様子が漏れ聞こえる。
人でないものは流すことが出来る、出来てしまう。
でも、ネヌは人間だし、イザヤも人間だし、何よりも。
彼等は彼等の縁者であり……、ああ、嫌な偶然だなあ。


この狭い島の中、貴方達二人だけが、人間だ。