ある狼の日記3
昔から血の匂いには敏感だった。
隠していても、匂いで怪我をしているのは分かった。
以前俺を治療してくれてた先生はいつも言っていた。
「小さな傷でも、其処から細菌が入りゃ身体中に広がって不調を起こす。
腕や足が壊死する時もあるし、最悪死に至る…いいか、少しの傷でも甘く見るんじゃねぇ」
…此の島の環境はお世辞にも良いとは言えない。
ある程度設備も整ってきたけど、それでも…縁を結べた人達がそうなってしまったら?
俺が不調を見逃して…もし、もし…
…怖かった。
誰にも死んでほしくなかった。
……でも、そればかり考えすぎて、周りが見えていなかったのかもしれない…。
押し付けて、逆に傷付けた…ごめんなさい、赤いお兄さん。
俺なんかが関わらなくても、皆十分強いし、生きようとしてる…分かってるんだ…。
俺は元々壊す側で、俺こそ人以下の、獣以下の扱いを受けてきて…きっと、これからも受けていく…。
だから、先生みたいに、ちゃんとした治療なんて出来るような知識は…俺にはなくて…。
……皆…ごめんなさい…。
隠していても、匂いで怪我をしているのは分かった。
以前俺を治療してくれてた先生はいつも言っていた。
「小さな傷でも、其処から細菌が入りゃ身体中に広がって不調を起こす。
腕や足が壊死する時もあるし、最悪死に至る…いいか、少しの傷でも甘く見るんじゃねぇ」
…此の島の環境はお世辞にも良いとは言えない。
ある程度設備も整ってきたけど、それでも…縁を結べた人達がそうなってしまったら?
俺が不調を見逃して…もし、もし…
…怖かった。
誰にも死んでほしくなかった。
……でも、そればかり考えすぎて、周りが見えていなかったのかもしれない…。
押し付けて、逆に傷付けた…ごめんなさい、赤いお兄さん。
俺なんかが関わらなくても、皆十分強いし、生きようとしてる…分かってるんだ…。
俺は元々壊す側で、俺こそ人以下の、獣以下の扱いを受けてきて…きっと、これからも受けていく…。
だから、先生みたいに、ちゃんとした治療なんて出来るような知識は…俺にはなくて…。
……皆…ごめんなさい…。