記録するということ
さて、記述といえば少し面白いものも見たので書いておこうと思う。
ここの海は、外界含めたあらゆる場所から物を吸い込んで構築されている。その対象が我々漂着者に留まらないことは想像に難くない。
先日の嵐を経て、島に漂着した船の残骸もおそらくその一つだ。
探せば大砲に海賊らしき帽子、酒や缶詰……さらには船の設計図から宝飾品の類まで、とかく島の暮らしからは縁遠い品が次々に発見された。
中でも興味深いのは、船の関係者が残したと思われる書き置きである。
慎重に扱わねば崩れてしまうほどに脆いものではあるが、それでも読むことはできる。
他愛もない、日記のような記述が多かったが……一部にこの船がなぜこうなったかを示唆するような記述が見えたのだ。
現時点で推測が可能な線は二つ。
一つは、海底から現れる巨大な白い影を気にする記述。
一つは、的確に船底を狙う岩礁を調査しに向かう記述。
いずれも怪奇小説家として非常に興味がそそられるものであり、同時にこの原因として考えられる存在をいくらか知っている。
現状、私が有力視しているのはブループ説だが……これを解明する手段は存在しない。
この海に来てしまった時点で、船は破壊され残骸となったことは確定しているからだ。
ここの海は、外界含めたあらゆる場所から物を吸い込んで構築されている。その対象が我々漂着者に留まらないことは想像に難くない。
先日の嵐を経て、島に漂着した船の残骸もおそらくその一つだ。
探せば大砲に海賊らしき帽子、酒や缶詰……さらには船の設計図から宝飾品の類まで、とかく島の暮らしからは縁遠い品が次々に発見された。
中でも興味深いのは、船の関係者が残したと思われる書き置きである。
慎重に扱わねば崩れてしまうほどに脆いものではあるが、それでも読むことはできる。
他愛もない、日記のような記述が多かったが……一部にこの船がなぜこうなったかを示唆するような記述が見えたのだ。
現時点で推測が可能な線は二つ。
一つは、海底から現れる巨大な白い影を気にする記述。
一つは、的確に船底を狙う岩礁を調査しに向かう記述。
いずれも怪奇小説家として非常に興味がそそられるものであり、同時にこの原因として考えられる存在をいくらか知っている。
現状、私が有力視しているのはブループ説だが……これを解明する手段は存在しない。
この海に来てしまった時点で、船は破壊され残骸となったことは確定しているからだ。