Eno.432 シナイ

似て非なる肉

ポン・デュ・ディアーブルを渡るとき、
僕の目にはボズドアン・ケメリが見えていた。
灰色鷹のアーチに確かな文明の類似性を感じたんだ。
運ばれる水の行き着く所は、イェレバタン・サラユ。
倣って長い名前でもよかったけど、一緒に建ててる砂状の宮殿だ。
揃えたいって気持ちの方が大きいんだよね。
建築様式が奇跡的に近似しているし、センスは芸術家にお任せさ。

こんなにも美しいものを生み出しておいて、その為に
他者を踏み躙り、戦い、滅ぼし合う人間たちが好きだな。


残らず家畜にしたいくらい。


「……? くしゃくしゃ、勿体ない」