Eno.610 エポラ

日記 その21

帰る最中のことを、あんまり覚えてない。
背中に揺られて、目と鼻がツンとしていた。
ただ、すごく疲れて 眠たくなったことだけ覚えている。


痛いのをロンが治してくれた。
ロンもこないだの嵐のとき、外に出ていたらしいんだ。
何か探していたのだろうか。見つけたのかな。
こっそりキノコをあげた。こっそりだ。
カンザキ取締人に見つかると怖いからな。

カンザキはなんだか考え事をしていた。
いつもいっぱい考えているけれど、なんだかワタシを見てた時もあった……気がする。
宝物は、もうないけれど、あなたたちが直して癒してくれるものが、きっとあることでしょう。
約束したから、果たすその時にまた会えるかも。
そう考えれば、それはすごく大きな元気になりました。



ルーシーがリボをくれた!
リボってなんだろ。魚の名前か?
分からないけど、魚1匹って言ったのにイカもついてきたから、なんだかオトクな感じで好きだな。よい!リボ払い!


◇◇◇


誰にも言わず、そっとナイショにしてくれるあなたに 私は助けられるのです。
傷を見せて、抱きしめられるようになるまでは、まだまだもう少し、かかりそうですから。



やさしくつよいあなたにも
安らかな目覚めが訪れますように







また嵐がくる。




さようなら。
ずっとずっと 愛しているよ。