Eno.78 淡島陽葵

22.文献にない魚、

 長くとどまりそうな雨の合間につり上げたへんな魚古代魚を氷室から取り出して、食べれるか捌いてみました。
 深海魚の一種かなと思いながら脂を取り除き切り分けて丁寧に焼きました。
そのそばからキリエルさんのお手製カレーのいい香りがしています。カレーの具のことでひと悶着あったけどこの組み合わせならシーフードカレーの完成だ。
 ちょうど今日のごはんができたころ、雨がまた降り始めた。
普段なら、陣地浜辺側付近と焚き火の前でくつろいでいる王子さんがいなくてちょと焦ったけど彼曰く、花火を打ち上げるタイミングを探しに浜辺にいたところ急に振りだしたとのことでした。
一方、森で調達を行っていたロンがこの島で一番薬効がありそうな植物を見つけてくれました。

今回は"みんな"揃っている。

 風の音が強くなるにつれて、何度も過ぎ去っていた雨の時に起きたことを思いだしいつも以上に焦っている大人たちを励ますべく、テーブルに古代魚の切り身焼きとパンを振る舞いました。続く形で今日メインのキリエルさんのカレーもテーブルにのり、針積めた空気を少し薄めれたかな?
 
 では、古代魚の食レポです。
ぶよぶよとした外見で、身はろうそくっぽい脂がびっしりついているのでその部分を丁寧に削り取り、海水にさらして臭いをとって焼く。火加減は調整できないから炙る程度からしっかり焦げ目まで
試してその中間のバランスのいい状態にしてみました。
 あじは、脂がのった淡白な白身系で弾力が強い。この前食べたマンボウの塩焼きに似た感じ。だけど、脂が強い分こっちの方が旨味が強いかな。もう一回はなくていいかな。つれたらまた作るけど。

 大人たちがお酒を囲み始めた辺りに、キリエルさんがいったな、軍隊所属だと。
カレーって、家庭ごとに味が違うからこの場合、所属している班仕様を島の素材だけで作ってくれたのかな?
毎日、研いでくれている道具のうちひとつはお守りとしてずっと持っています。今のところ陣地に大きな被害が出ていないのは彼女のおかげなんだろうなと思いながら仮眠をとります。