借りたメモ紙10・11
……忘れてたのはニシュちゃんのことだ。
石碑のこと、きっと見えてないから状況が分からないだろうって説明するつもりだった。
もしかしたら、寂しいかもしれないし。
でも、カンちゃんが嵐の前にすっごい呼び戻し方をしてた。
ニシュちゃんはぷんぷんだったけど、戻って来たあたり、カンちゃんに任せて良いと思う。
不思議な石については、先生は多分誰かから聞いたんだと思う。
はー君はお守りが作れるって話を誰かから聞いたみたい。
そりゃビックリするよね。こんな場所で作れるかもなんて思わない。
3回目の嵐が来る前に、森のおともだちに感謝の言葉を告げに言った。
ちゃんと会えてよかった。とっても嬉しい。
あの子たちは拠点にはあまり来ようとはしない。無理強いは出来ないね。
だから、ちょっとロープとかクッキーとか渡して、頑張ってと伝えた。
あと、たまーに拠点に来る子にも出会えた。
困ったら拠点にいつでもおいでと伝えた。後は彼女次第かな。
嵐の前にゆっくり寝ようと思った。
けど、出来なかったから、ちょっと耳を立ててたら先生が狼の子を治療してた。
……正直、ボクがあの子を治療したいと思えるか、今でも迷ってる。
それでも、先生は治療してた。だから、すごいって素直に思って、告げた。
先生はそれを否定した。
無力と、遺された人たちの表情に耐えられなかったんだと。
自分は責任から逃げていると。
それでも、ボクは先生がすごいと思う。だって、人を治すことは辞めなかった。
……今でも、思い残したこととか、昔抱いた憧れまでは捨ててないんだよ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
嵐が明けて、起きようとした時にとっっっても不愉快な事が起きた。
ボクやニィさんに兎肉や鳥肉が使われた料理が振る舞われそうになった。
嫌がらせ?どれだけ他人に無関心?ウサギに至ってはボクの他にも居る。
アルに会うより前のボクだったら首を蹴飛ばしていたと思う。
ボクに兎肉を食わせようだなんてどういう神経をしてるの?
……そんな心は全部仕舞って、ボクは森へと逃げた。
今のボクは昔とは違う。あんな他人に興味無しの考え無しと一緒になりたくはない。
やっぱり、考え無しの治療なんて無理だよ。
食べず飲まず、何も持たずで森に行ったから、ちょっと探索して直ぐ疲れちゃった。
独り言ばかり増えたと思う。森のおともだちには聞かれちゃったかな。
その後、船の方に行ってみたけどやっぱり駄目。
床が抜けて落ちる。ちょっと横になったけど寝ることも出来ない。
背負子も直ぐにいっぱいになる。何もかもうまくいかなかった。
挙句、アルに頼って寂しいなんて言う。
どうしたらいいか分からない。
でも、考えるのは辞めなかった。……どうせ寝るなら、拠点でこっそり寝ることにした。
何も言わず拠点に帰って荷物整理をして、また一人で彷徨うかもと思って背負子をそりにして。
静かな場所に行こうとしたら、トーカが居た。更にはうさぎさんも来た。
拠点の騒がしい方に居ない子達だから、言っても良いかなってあれこれ喋った。
考え無しのこと、料理のこと、ボクはお医者さんに向いてないんじゃないかってこと。
トーカは他人の命を診ることに責任を持たなくて良いんじゃないかって言った。ちょっとビックリ。
けど、トーカはそういう考えなんだと思う。
各自がやることは自己責任で。
お医者さんは、信頼され、任されたら責任は持たなくて良い。
それも任せた側の自己責任だから。
ちょっとシビアだけど、そう割り切って良いんじゃないかって。
そういうことでいいんだよね?
……先生も人を治すことに責任を感じてるんだよ?
あ、でもあの時、『あなたたち』って言ってくれてた。先生も、気にかけてくれてるのかな。
そうこう、話をしてくれたり、うさぎさんがクッキーやふわふわの氷をくれたりして、慰めてくれてる内に先生までやってきた。
ただ、そこから先の話は丁度昔のボクとかアルの話、トーカの世界の話とかになって、悩むようなことじゃなかった。
……今、こうやって書き残せるぐらいには思考も良くなってる。
ありがとね、先生。トーカ。それとうさぎさんも。
これからのことは、ちょっと後で考えよう。
4回目の嵐が過ぎてから。まだ、やることがある。
石碑のこと、きっと見えてないから状況が分からないだろうって説明するつもりだった。
もしかしたら、寂しいかもしれないし。
でも、カンちゃんが嵐の前にすっごい呼び戻し方をしてた。
ニシュちゃんはぷんぷんだったけど、戻って来たあたり、カンちゃんに任せて良いと思う。
不思議な石については、先生は多分誰かから聞いたんだと思う。
はー君はお守りが作れるって話を誰かから聞いたみたい。
そりゃビックリするよね。こんな場所で作れるかもなんて思わない。
3回目の嵐が来る前に、森のおともだちに感謝の言葉を告げに言った。
ちゃんと会えてよかった。とっても嬉しい。
あの子たちは拠点にはあまり来ようとはしない。無理強いは出来ないね。
だから、ちょっとロープとかクッキーとか渡して、頑張ってと伝えた。
あと、たまーに拠点に来る子にも出会えた。
困ったら拠点にいつでもおいでと伝えた。後は彼女次第かな。
嵐の前にゆっくり寝ようと思った。
けど、出来なかったから、ちょっと耳を立ててたら先生が狼の子を治療してた。
……正直、ボクがあの子を治療したいと思えるか、今でも迷ってる。
それでも、先生は治療してた。だから、すごいって素直に思って、告げた。
先生はそれを否定した。
無力と、遺された人たちの表情に耐えられなかったんだと。
自分は責任から逃げていると。
それでも、ボクは先生がすごいと思う。だって、人を治すことは辞めなかった。
……今でも、思い残したこととか、昔抱いた憧れまでは捨ててないんだよ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
嵐が明けて、起きようとした時にとっっっても不愉快な事が起きた。
ボクやニィさんに兎肉や鳥肉が使われた料理が振る舞われそうになった。
嫌がらせ?どれだけ他人に無関心?ウサギに至ってはボクの他にも居る。
アルに会うより前のボクだったら首を蹴飛ばしていたと思う。
ボクに兎肉を食わせようだなんてどういう神経をしてるの?
……そんな心は全部仕舞って、ボクは森へと逃げた。
今のボクは昔とは違う。あんな他人に興味無しの考え無しと一緒になりたくはない。
やっぱり、考え無しの治療なんて無理だよ。
食べず飲まず、何も持たずで森に行ったから、ちょっと探索して直ぐ疲れちゃった。
独り言ばかり増えたと思う。森のおともだちには聞かれちゃったかな。
その後、船の方に行ってみたけどやっぱり駄目。
床が抜けて落ちる。ちょっと横になったけど寝ることも出来ない。
背負子も直ぐにいっぱいになる。何もかもうまくいかなかった。
挙句、アルに頼って寂しいなんて言う。
どうしたらいいか分からない。
でも、考えるのは辞めなかった。……どうせ寝るなら、拠点でこっそり寝ることにした。
何も言わず拠点に帰って荷物整理をして、また一人で彷徨うかもと思って背負子をそりにして。
静かな場所に行こうとしたら、トーカが居た。更にはうさぎさんも来た。
拠点の騒がしい方に居ない子達だから、言っても良いかなってあれこれ喋った。
考え無しのこと、料理のこと、ボクはお医者さんに向いてないんじゃないかってこと。
トーカは他人の命を診ることに責任を持たなくて良いんじゃないかって言った。ちょっとビックリ。
けど、トーカはそういう考えなんだと思う。
各自がやることは自己責任で。
お医者さんは、信頼され、任されたら責任は持たなくて良い。
それも任せた側の自己責任だから。
ちょっとシビアだけど、そう割り切って良いんじゃないかって。
そういうことでいいんだよね?
……先生も人を治すことに責任を感じてるんだよ?
あ、でもあの時、『あなたたち』って言ってくれてた。先生も、気にかけてくれてるのかな。
そうこう、話をしてくれたり、うさぎさんがクッキーやふわふわの氷をくれたりして、慰めてくれてる内に先生までやってきた。
ただ、そこから先の話は丁度昔のボクとかアルの話、トーカの世界の話とかになって、悩むようなことじゃなかった。
……今、こうやって書き残せるぐらいには思考も良くなってる。
ありがとね、先生。トーカ。それとうさぎさんも。
これからのことは、ちょっと後で考えよう。
4回目の嵐が過ぎてから。まだ、やることがある。